一般的な洗浄剤に対する装着式カメラの耐薬品性

3月, 2024

はじめに

装着式カメラは、衛生要件の厳しい環境でも使用することができます。そうしたカメラの外側のクリーニングは、毎日、または1日に数回必要になる場合もあります。

本ホワイトペーパーでは、AXIS W100 Body Worn CameraおよびAXIS W101 Body Worn Cameraの推奨洗浄手順と消毒手順についてご説明します。また、カメラの耐性を確認することを目的としてAxisが実施した試験の内容もご紹介します。

クリーニングシミュレーション試験

3年以上の使用で繰り返されるクリーニングを想定し、クリーニングシミュレーション試験を実施しました。

使用された化学物質は次の通りです。

  • イソプロパノール(70%)

  • 過酸化水素(3%)

  • 次亜塩素酸ナトリウム(< 5%)

試験では、AXIS W100 Body Worn CameraおよびAXIS W101 Body Worn Camera(白と黒の製品)のカメラを使用しています。

それぞれのカメラを自動試験装置に取り付けています。ここで、特定の化学薬品を染み込ませた柔らかい布でカメラが繰り返し拭われます。拭き取りは一般的なクリーニングでかかる圧力を使用して行い、布は定期的に化学溶液で湿らせています。この試験では、最低1,110サイクルでカメラを拭っています。これは、3年間にわたり毎日清掃した場合に発生する拭き取り回数に相当します。

自動可動アームに取り付けられた布で、カメラを拭き取ります。定期的に布を化学溶液で湿らせています。

試験完了後に、カメラの傷、ひび割れ、変色、ロゴタイプの摩耗、その他の欠陥を評価しています。

試験結果

試験結果により、AXIS W100 Body Worn CameraおよびAXIS W101 Body Worn Camera(黒と白の両方の製品)は、試験に使用した化学物質を用いて毎日拭き取りを行っても、少なくとも3年間は劣化しないことが実証されました。

カメラケースのプラスチック素材は、化学薬品と柔らかい布を用いた定期的かつ頻繁な拭き取りに耐えることができます。プラスチックと推奨洗剤の間に化学反応は発生しません。化学薬品を用いて毎日拭き取っても、カメラの物理的な完全性が維持されます。